新年に向けて

新しい年2013年に入りました。

 

今年の3月でJSDC東京を発足してから10年の歳月が流れました。NYから拠点を移してあっという間でした。

 

新大久保、大塚の貸しスタジオから、5年前に渋谷のプライベートスタジオをオープンしました。私がNY時代に所属していた社交ダンスのショーを舞台化した舞踊団であるアメリカンボールルームシアターの様な活動を日本でも行いたいと思い、アメリカンスタイルペアダンスを中心に色々なジャンルのダンスを取り入れて、ジャパンソーシャルダンスシアター(JSDT)という舞踊団も作り、同時に活動して参りました。JSDC東京を始めた当初のパーティーでは、競技用を踊る人が大多数でしたが、今ではアメリカンスタイルを中心にパーティーが成り立っています。欧米の結婚式で一般に行なわれるファーストダンスはオリジナリティを加え「ブライダルダンス」の商標登録も行い、日本に広めています。JSDCでレッスンされた多くのカップルが毎年結婚式でダンスを披露されています。結婚式後のコメントではどのカップルも「ブライダルダンスをして本当に良かった、お客様に大変喜んで貰えました」と、お便りを下さいます。また、JSDCを東京以外の場所でも始めたいと、3年前からJSDC福岡を発足しました。

 

そして、アメリカンスタイルを広めるためにも、このスタイルを楽しむ全ての人達がもっとお互いに交流できるようにという主旨で、去年「アメリカンペアダンス協会」を立ち上げました。ここでは、JSDCの中だけではなく、他のスタジオのアメリカンスタイルをやっている人達との交流をできるだけ図っていきたいと思ってます。合同パーティーやイベント企画、ワークショップ、講師養成講座、情報提供等を続けながら、日本全国にアメリカンスタイルのペアダンスが踊られ、一人でも多くの人が楽しめる場所を作っていきたいと願っております。

 

本年もJSDCを何卒宜しくお願いします。

ダンスと音楽の関係         2013年2月

 

今回は、ダンスと音楽の関係についてです。

 

音楽なしで踊っている人達はいますが、ダンスは通常音楽に合わせて体を動かすものです。特にペアダンスはそうです。常に振り付けを考えている私は、いかに音楽のリズムやテンポに合わせるかを考えていました。例えば、ワルツは三拍子、フォックストロットなら四拍子、これに合わせた動きを考えると言う、ある意味、当たり前のことです。

 

しかし最近は、振り付けに対する考え方が少し変わってきました。見栄えがして音楽の雰囲気に合うように見えたら、どんな風に踊ってもいいのかなと思うようになりました。パフォーマンスやその他の振り付けを同時進行でいくつも作っていますが、その中のひとつに「ブライダルダンス」があります。結婚披露宴で新郎新婦が踊るダンスで、特に欧米では伝統的に行われます。お式を控えてダンスのレッスンを受講される殆どのカップルが自分達の好きな曲を持っていらっしゃいます。お持ちになった曲を、全くダンス未経験のカップルに満足いくように3回や6回で一曲仕上げるのです。ウェディングドレスですから大きなステップはできませんし、踊るスペースもゲストの向きもカップル毎に違います。今までに2百件はやったでしょうか。殆どの私の振り付けは、即興でその場で行ないます。全てインスピレーションです。ですから限られた時間の中で曲に合っていて、そしてそのカップルが踊れてお客様から喜んで頂ける振り付けをするには、全く普通の音楽に合わせる概念を捨てて、柔軟な考えを持っていないとできないと思ってます。そういう意味でも、このブライダルダンスの振り付けは、私にとってもとても勉強になります。

 

また、JSDCで行なっているハッスルは基本的には、4拍子で1つのステップが3カウントで踊ります。初めは違和感があるのですが段々と慣れてきます。又4拍子で3カウントで踊っても全くおかしく見えません。今まで結構ハッスルを踊って来て、普通のダンスのやり方と違う事に初めて気がつきました。それまでは、ただこういうものだという感じで踊ってました。

 

人生もダンスと同じで、少し見方を変えたり、それまで当然と思われていた形に捕らわれなければ、違った世界を楽しめるかもしれません。できるだけ自由な考えで生きたいものです。

 

人生もダンスも楽しみましょう!